アパートメンツタワー麻布十番

ストーリー

ベトナム戦争中、戦地に派兵されていたある兵士が銃の乱射事件を起こす。彼はしきりにこうつぶやいていた……「バナナフィッシュ」と。

そして時は流れて1985年のニューヨーク。ストリートキッズを束ねる天才少年アッシュ・リンクスは、日本からきた少年奥村英二と出会う。しかし二人には「バナナフィッシュ」をめぐるマフィアと社会の闇との争いが近づいていた…。

恐ろしい少女漫画である。
サスペンス映画も真っ青な骨太のストーリー。次から次へと読ませる演出、構成。そして魅力溢れるキャラクターたち……。
そのどれもが少女漫画のワクを超える、傑作であった。

どうしてこれが少女誌で連載できたのか不思議である。

ところどころにボーイズラブ的な雰囲気を匂わせるものの、それがまったく気にならない。

序盤はまるで「AKIRA」の登場人物みたいな顔をしていたアッシュが、物語が進むにつれて、耽美な少女漫画的なビジュアルへと変わっていくのもまた面白い。

私は結末を事前に知ってはいたものの、やはりラストシーンには鳥肌が立ってしまった。それほどに感情移入していた。

哀しいラストではあるが、きっとアッシュは救われたのだろうと思う。アパートメンツタワー麻布十番

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