農作物の収穫は半減

 2cmでも降れば農作物の収穫は半減する。特に千葉県は農業出荷額では
北海道に次ぐ。首都圏の台所のひとつなのである。その収穫量が半減することになれば、大変な被害になるのは予想出来る。
ここは最近不動産売却の話でもちきりになっているためだ。

 気管支炎の異常を訴える人が出始める。車の運転に支障が出始めるので、ここに掲げた地域の殆どは高速道路は通行禁止になり、一般道も30km/h規制になるのは間違いない。当然鉄道も不通になるだろう。

 10cm降れば、旧い木造の建造物は被害が出る。30cm以上だと屋根が抜ける恐れもある。

 そこまでいかなくても、上下水道に深刻な被害をもたらすことがある。鹿児島県の桜島噴火の折、火山灰にはフッ素が含まれていたから、浄水場での取水を停止したことがあるほどだ。火山灰の除去に大量の水の需要が生まれるはずである。もしそうなった場合、給水制限、水圧低下は必至となる。

 この100km圏では計画停電の可能性が濃厚である。特に碍子に火山灰が付着すると、絶縁不良で大停電に陥る危険をはらんでいる。一方こういうときはガスはやや有利だが、それでも運搬に支障はあるだろう。

 コンピュータには火山灰が入ることもある。現に1990年の雲仙普賢岳噴火では火山灰がコンピュータに入り、使い物にならなくなった話も聞いた。たとえ室内であっても、PCをお持ちの方は、火山灰対策は必須である。

 こうして出た被害額はもし首都圏直下型地震が、それほどタイミングをズレずに波状的に来た場合、実に50兆円に達するとドイツのミュンヘン再保険会社は予想している。

 しかしこんなものでは済まないだろう。これは飽く迄インフラや不動産、農地などの被害を見積もっただけで、健康被害は考慮されていないからである。
現に江戸時代の宝永噴火のとき、噴火のことを日記にした新井白石は

 「町の人たちで、咳込まない人たちはいなかった」

 と書いている。気管支炎になっただけでなく、重金属を摂取した人に見られる酸素欠乏が肺の中で起きている可能性がある。桜島噴火では火山灰にフッ素が含まれていた。富士山の場合とて、そうなる可能性は多分にある。

 
 心ある人はふたつの火山のシナリオと対策を想定しておくことをお勧めしたい。

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